
評価の途中で、次に何をすればいいか分からなくなって頭が真っ白になりました。バイザーの視線も感じて、余計に焦って…

あの『真っ白』、僕も学生時代に何度も経験したよ。あれは知識不足というより、どう評価していいか分からないからなんだ。今回は評価のおおまかな進め方を伝えるよ。
「真っ白」の正体は知識不足ではない
評価が行き詰まる時、多くの学生は「勉強が足りないからだ」と考えます。しかし実際には、知識はあるのに、どのように評価を進めればよいか分からない状態であることがほとんどです。つまり必要なのは知識の追加ではなく、評価を行うときのおおまかな順路を知っておくことです。
順路①主訴に戻る
評価に詰まったら、まず心の中でこう唱えてください。
「この方は、何に困ってこの場にいるのか?」
主訴が「立ち上がるときに膝が痛い」なら、いま自分がやっている評価は「立ち上がり際の膝の痛み」の何を明らかにしようとしているのか。この問いに答えられない評価は、そもそも実施する意味が薄いかもしれません。逆に、主訴から逆算すれば「次に確かめるべきこと」は自然と絞られます。
順路②動作に戻る
主訴に戻っても次が浮かばない場合は、動作を見せてもらいましょう。「もう一度、立ち上がりを見せていただいてもよろしいですか?」の一言で、評価の材料はいくらでも増えます。動作観察は、思考が止まった時のリセットボタンです。動きを見ながら「どの相で」「どこが」「どう逸脱しているか」を言語化すれば、確認すべき機能(可動域なのか、筋力なのか、感覚なのか、疼痛なのか)が再び見えてきます。
順路③バイザーの先生を頼る
動作を見直して評価を進めると、不完全とはいえいくつか仮説が立つことがあります。その仮説の可能性を確かめるために、評価を再度提案していくことになります。この繰り返しで原因を突き止めていくのですが、仮説を立てること自体が難しいところです。なんとなくここが悪いと分かるけれど、言語化できない。そんな時こそバイザーの先生に頼りましょう。混乱したまま目的の曖昧な検査を続けるより、はるかに誠実な臨床態度として受け止められるはずです。あなたが考えようとしていることを言語化する手助けをしてくれるはずです。
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まとめ
評価中に頭が真っ白になるのは、知識不足ではなく「評価の順路」が分かっていないことが原因です。行き詰まったときは、次の3つの順路を思い出してください。
順路① 主訴に戻る
「この方は、何に困ってこの場にいるのか?」と自分に問いかけましょう。主訴から逆算すれば、次に確かめるべきことは自然と絞られます。
順路② 動作に戻る
「もう一度見せていただいてもよろしいですか?」の一言で、評価の材料は増やせます。動作観察は、思考が止まった時のリセットボタンです。
順路③ バイザーの先生を頼る
仮説が言語化できないときは、一人で抱え込まずに相談しましょう。混乱したまま検査を続けるより、はるかに誠実な臨床態度です。
頭が真っ白になること自体は、誰にでも起こる自然なことです。大切なのは、そこから戻ってくるための順路を持っておくこと。この3つを心の中に置いて、実習に臨んでください。
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最後に(免責)
本記事は、理学療法士としての臨床経験および実習指導経験をもとに、評価に行き詰まった際の考え方の整理として一般的な視点をまとめたものです。
実際の評価の進め方は、患者さんの状態や実習先の方針、指導者の指示によって異なりますので、判断に迷う場合は必ず指導者へご確認ください。
なお、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。
理学療法士 ユウセイでした。


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