バイザーへの質問、いつ・どう聞くのが正解?嫌がられない質問の技術

学生・若手
学生ユウセイ
学生ユウセイ

質問したいことはあるんですけど、先生が忙しそうで…いつ聞けばいいのか分からなくて、結局聞けないまま1日が終わります。

10年目ユウセイ
10年目ユウセイ

それ、真面目な学生ほど陥るパターンだね。実は指導者側から見ると『質問しない学生』のほうが心配なんだ。ただし、質問には『歓迎されるタイミング』と『歓迎される形』がある。今日はその両方を整理しよう

質問しない学生のほうがリスクが高い

まず前提として、指導者は「質問される」ことを想定して学生を受け入れています。

質問ゼロの学生は「理解している」のではなく「興味がない」「思考が止まっている」と受け取られることが多いのです。

質問すること自体は、遠慮すべき行為ではありません。

タイミングの見極め方

聞いてよいタイミング

・対象者への介入が終わり、記録を書いている時

・ 移動中や次の対象者までの待ち時間

・指導者から「何か質問ある?」と振られた時

・一日の振り返りの時間

避けたほうがよいタイミング

・対象者への介入の真っ最中(安全に関わる場合を除く)

・指導者が他のスタッフと申し送りをしている時

・カンファレンス直前などの明らかに慌ただしい場面

迷った場合は「後ほどお時間のある時に、1点質問してもよろしいでしょうか」と予約する形が最も安全です。指導者は自分のタイミングで答えられるため、負担が少なくなります。

歓迎される質問の型:「調べた+考えた+確認したい」

同じ疑問でも、聞き方で印象は大きく変わります。

丸投げの質問

「中殿筋の評価ってどうやるんですか?」

歓迎される質問

「中殿筋の筋力評価について、教科書では側臥位での方法を確認してきたのですが、先ほどの〇〇さんのように側臥位が難しい方の場合、立位での観察から推測する形でよいのでしょうか?」

後者は、①自分で調べたこと、②自分なりの仮説、③確認したいポイント、の3つが入っています。
指導者は「答えを教える」のではなく「考えを修正する」だけで済むため、答えやすく、かつ学生の思考レベルも把握できます。

「調べれば分かること」は聞かない、は半分正解

「調べれば分かることを聞くな」と言われますが、正確には「調べずに聞くな」です。

調べた上で分からなければ、「〇〇まで調べたのですが、ここから先が分かりませんでした」と聞けばよいのです。
どこまで調べてどこで詰まったかを示すことが、質問のマナーです。

質問メモを常備する

疑問はその場で解決できるとは限りません。
ポケットのメモ帳に疑問を書き溜めておき、振り返りの時間にまとめて聞く習慣をつけると、聞き逃しがなくなり、デイリーノートの「疑問」欄もそのまま埋まります。

まとめ

「質問しない学生」ほど指導者からは不安に見えやすく、質問は遠慮すべき行為ではありません。

  1. 質問のタイミングは、記録中や移動中、振り返りの時間などが適しており、介入中や申し送り中は避けるのが基本です。
  2. 迷った場合は「後ほど質問してもよろしいでしょうか」と予約する形が最も安全です。
  3. 歓迎される質問は「①自分で調べたこと→②自分なりの仮説→③確認したいポイント」の3要素が含まれる形です。
  4. 「調べれば分かることを聞くな」の本質は「調べずに聞くな」であり、どこまで調べて詰まったかを示すことが質問のマナーです。
  5. 疑問はメモに書き溜め、振り返りの時間にまとめて聞く習慣をつけると、聞き逃しを防げます。

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最後に(免責)

本記事は、理学療法士としての臨床経験および実習指導経験をもとに、実習中の質問の仕方に関する一般的な視点を整理したものです。
実際に歓迎される質問のタイミングや形は、指導者の方針や実習先の状況によって異なりますので、疑問点があれば指導者へ直接ご確認ください。

なお、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。

以上、理学療法士 ユウセイでした。

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