
質問したいことはあるんですけど、先生が忙しそうで…いつ聞けばいいのか分からなくて、結局聞けないまま1日が終わります。

それ、真面目な学生ほど陥るパターンだね。実は指導者側から見ると『質問しない学生』のほうが心配なんだ。ただし、質問には『歓迎されるタイミング』と『歓迎される形』がある。今日はその両方を整理しよう
質問しない学生のほうがリスクが高い
まず前提として、指導者は「質問される」ことを想定して学生を受け入れています。
質問ゼロの学生は「理解している」のではなく「興味がない」「思考が止まっている」と受け取られることが多いのです。
質問すること自体は、遠慮すべき行為ではありません。
タイミングの見極め方
聞いてよいタイミング
・対象者への介入が終わり、記録を書いている時
・ 移動中や次の対象者までの待ち時間
・指導者から「何か質問ある?」と振られた時
・一日の振り返りの時間
避けたほうがよいタイミング
・対象者への介入の真っ最中(安全に関わる場合を除く)
・指導者が他のスタッフと申し送りをしている時
・カンファレンス直前などの明らかに慌ただしい場面
迷った場合は「後ほどお時間のある時に、1点質問してもよろしいでしょうか」と予約する形が最も安全です。指導者は自分のタイミングで答えられるため、負担が少なくなります。
歓迎される質問の型:「調べた+考えた+確認したい」
同じ疑問でも、聞き方で印象は大きく変わります。
丸投げの質問
「中殿筋の評価ってどうやるんですか?」
歓迎される質問
「中殿筋の筋力評価について、教科書では側臥位での方法を確認してきたのですが、先ほどの〇〇さんのように側臥位が難しい方の場合、立位での観察から推測する形でよいのでしょうか?」
後者は、①自分で調べたこと、②自分なりの仮説、③確認したいポイント、の3つが入っています。
指導者は「答えを教える」のではなく「考えを修正する」だけで済むため、答えやすく、かつ学生の思考レベルも把握できます。
「調べれば分かること」は聞かない、は半分正解
「調べれば分かることを聞くな」と言われますが、正確には「調べずに聞くな」です。
調べた上で分からなければ、「〇〇まで調べたのですが、ここから先が分かりませんでした」と聞けばよいのです。
どこまで調べてどこで詰まったかを示すことが、質問のマナーです。
質問メモを常備する
疑問はその場で解決できるとは限りません。
ポケットのメモ帳に疑問を書き溜めておき、振り返りの時間にまとめて聞く習慣をつけると、聞き逃しがなくなり、デイリーノートの「疑問」欄もそのまま埋まります。
まとめ
「質問しない学生」ほど指導者からは不安に見えやすく、質問は遠慮すべき行為ではありません。
- 質問のタイミングは、記録中や移動中、振り返りの時間などが適しており、介入中や申し送り中は避けるのが基本です。
- 迷った場合は「後ほど質問してもよろしいでしょうか」と予約する形が最も安全です。
- 歓迎される質問は「①自分で調べたこと→②自分なりの仮説→③確認したいポイント」の3要素が含まれる形です。
- 「調べれば分かることを聞くな」の本質は「調べずに聞くな」であり、どこまで調べて詰まったかを示すことが質問のマナーです。
- 疑問はメモに書き溜め、振り返りの時間にまとめて聞く習慣をつけると、聞き逃しを防げます。
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最後に(免責)
本記事は、理学療法士としての臨床経験および実習指導経験をもとに、実習中の質問の仕方に関する一般的な視点を整理したものです。
実際に歓迎される質問のタイミングや形は、指導者の方針や実習先の状況によって異なりますので、疑問点があれば指導者へ直接ご確認ください。
なお、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。
以上、理学療法士 ユウセイでした。


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