
最初の模試、280点中94点で惨敗でした…。本当に国試に受かるのか不安です。

実はその94点、僕の実際の点数なんだ。そこからでも受かる。大事なのは「いつ・何をやるか」だよ。
理学療法士・作業療法士の国家試験は、毎年2月下旬に行われます。
最終学年は臨床実習、卒業試験、国試と関門が続いて、「いつから何を勉強すればいいのか」が見えないまま不安だけが膨らみがちです。
この記事では、最初の模試で94点だった僕自身の体験を交えながら、実習期から合格発表までのロードマップを時期別にまとめました。
今の自分の時期のところから読んでください。
この記事でわかること
- 実習〜国試までの時期別ロードマップ
- 最初の模試で点が取れなくても大丈夫な理由
- 「問題を覚える」勉強から「説明できる」勉強への切り替え方

【〜11月】臨床実習期:実習そのものが国試対策になる
実習中は国試勉強がほとんどできず、焦る人が多いと思います。でも安心してください。実習そのものが、最強の国試対策です。
近年の国試は、専門問題で「臨床の色」が年々強くなっています。リスク管理、評価の選択、患者さんの所見から考える臨床推論——これらは机の上だけで学ぶより、実習で一度リアルに触れておくと、問題の意図が段違いに読み取れるようになります。
実習中に意識しておきたいのはこの3つ!
①臨床推論の流れを追うこと。
指導者がなぜその評価を選んだのか、なぜそのアプローチなのかを考える癖をつける。
②リスク管理を体で覚えること。
臨床は何よりもまずリスク管理から始まります。国試の専門問題でも、リスク管理と評価は合格点に占める比率が非常に大きい領域です。
③いろいろな患者さんの見学をすること。
疾患のバリエーションに触れた数だけ、問題文の場面がイメージできるようになります。
→ 実習の乗り切り方自体は理学療法士の実習、何を準備すればいい?現役PTが段階別に解説【まとめ】に別途まとめています。
【実習後〜12月上旬】過去問に触れ、模試で腕試し
実習を乗り越えたら、次の関門は冬の卒業試験。ここからが本格的な受験期です。やることはシンプルで、過去問を解いて、解いて、解きまくる。このタイミングで参考書・問題集を揃えましょう。
そして養成校では模試が始まります。ここで大事なことを言います。
1回目の模試は、たいてい惨敗します。 僕は94点でした(当時の合格ラインは168点※)。
でも、それでいいんです。点数が低いのは、今まで経験したことのない分野の知識を問われることが圧倒的に増えるから。最初に取れないのは当たり前で、僕はむしろあの惨敗で火がつきました。
この時期の目標は点数ではなく、触れた問題の数。参考書、問題集、模試の問題を何度も解いて、「この問題、見たかも」という引っ掛かりを頭の中に増やしていく時期です。
※合格基準は年度により変動します。最新の情報は厚生労働省の発表を確認してください。
【12月下旬〜卒試前】「説明できる」勉強に切り替える
問題数をこなして知識が溜まってきたら、勉強の質を一段階変えます。
「なぜこの選択肢が正しいのか、なぜ間違っているのかを、自分の言葉で説明する」 練習です。
ここでよくある失敗が、問題文と答えを丸ごと覚えてしまうこと。形式ごと覚える勉強は、問題の形式を変えられた瞬間に手が出なくなります。逆に、理由を説明できるようになると応用が効いて、出題形式が変わったくらいでは動じなくなります。
おすすめは同級生と問題を出し合うこと。人に説明すると記憶に残りやすいし、「そんな問題あったの?」という発見が必ずあります。国試当日、隣で戦う仲間との出し合いっこは、想像以上に力になります。
【卒業試験】国試前の最大の関門
僕の時代は、卒業試験に落ちると国家試験を受けられず、留年が確定していました。国試前という時期もあって、難易度も少し上がります。
正直、プレッシャーは相当なものです。でも、ここまでのロードマップ通りに「量→説明できる質」の順で積み上げてきたなら、恐れる必要はありません。国試前の腕試しだと思って、自分を信じて向かってください。
【2月下旬】国家試験当日
ここまで来たら自分を信じるだけ——と言いたいところですが、めちゃくちゃ緊張します。だだっ広い会場に、たくさんの受験者。緊張しない方がおかしい場面です。
でも思い出してください。ここまで一緒に勉強してきた同級生も、会場にいる全員が、同じ気持ちです。あなた一人ではありません。
そして、緊張するのはここまで努力してきた証です。だからこそ、取る意味のある資格です。
【3月下旬】合格発表、そして理学療法士・作業療法士へ
3月下旬、厚生労働省のホームページで合格発表が掲示されます。合格すれば、晴れて理学療法士・作業療法士。後日、免許が自宅に郵送されます。
以下は昨年の第61回国家試験の合格基準です。
[理学療法士国家試験]
一般問題を1問1点(160点満点)、実地問題を1問3点(117点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
| ・総得点 | 167点以上 / 277点 |
| ・実地問題 | 41点以上 / 117点 |
[作業療法士国家試験]
一般問題を1問1点(158点満点)、実地問題を1問3点(120点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
| ・総得点 | 167点以上 / 278点 |
| ・実地問題 | 43点以上 / 120点 |
(模試は本試験と出題形式や満点が異なる場合があります。また本試験では、不適切な設問が
採点対象から除外されるなど、年度により得点調整が行われることもあります)
あの94点から始まった受験期を思うと、免許が届いた日のことは今でも覚えています。
まとめ:ロードマップの全体像
〜11月:実習で臨床推論・リスク管理のリアルに触れる(これが専門問題の土台になる)。
実習後〜12月上旬:過去問と模試で問題量をこなす。
1回目の模試の惨敗は通過儀礼。
12月下旬〜:「なぜ」を説明できる勉強に切り替える。
卒業試験:国試前の腕試し。2月下旬:国試当日。緊張は努力の証。3月下旬:合格発表。
道のりは長いですが、時期ごとにやることはシンプルです。あなたも、コツコツいきましょう。
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最後に(免責)
本記事は、筆者自身の受験経験をもとに、実習期から国家試験合格発表までの一般的な学習の流れを整理したものです。合格基準や試験内容は年度により変動するため、最新の情報は厚生労働省や養成校の発表を必ずご確認ください。
学習の進め方や適した時期は個人差が大きく、本記事の内容がすべての方に当てはまるとは限りません。
なお、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。
以上、理学療法士 ユウセイ


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