「朝起きるたびに足がつるのは脱水のせい?理学療法士が見た起き上がり方のクセ【CASE28】」

学生・若手

ハナさん
ハナさん

足が攣ったー!

1年目ユウセイ
1年目ユウセイ

大丈夫ですか?

ハナさん
ハナさん

毎回起きる時に攣るのは、何でだろう?

1年目ユウセイ
1年目ユウセイ

えーと、脱水でしょうか?

10年目ユウセイ
10年目ユウセイ

脱水の可能性もあるね!
でも毎回って所が気になるよ!評価してみよう!

「朝起きた時に足がつってしまう…」

そんな経験が続いている方はいませんか?

脱水は足が攣る原因になることがあります。
しかし毎日のように起き上がるタイミングで足が攣る場合、別の要因が隠れている可能性があります。

理学療法士の視点から、実際のケースをもとに原因の見極め方とケアのポイントをわかりやすくお伝えします。
本記事の症例は、個人が特定されないよう一部を改変しています。

既往歴と主訴を確認する

・腰椎圧迫骨折
・仙骨骨折
・ベッドから起きる時に、右足が必ずといっていいほど攣る

🔍️理学療法評価

症状を確認する

ハナさんの訴えとして
👉️
・起き上がりの際に、右足底が攣り疼痛が生じる(Visual Analogue Scale以下VAS)60mm
・足底全体が攣っている感覚との事

就寝時の姿勢を確認する

就寝時は
👉️
・両側の大腿〜下腿にクッションを入れている
・足が高くすると心地よいとのこと

起き上がり動作を確認

①起き上がる時は、クッションに両下肢を置いたまま長座位へと移行。

②長座位になってから左、右と下肢をベッドから下ろしていく。

①の長座位になる時に右足底が攣るとの事

🧩考察

起き上がりを行う為には、下肢へ体重を移行させる必要がある。
下肢に体重を移行する事で、両下肢が土台となり起き上がりが容易となる。

ハナさんの場合
✔クッションに両下肢を乗せたまま、左肘を支点とし長座位へ移行する。

つまり下肢を挙上したままで起き上がりを行うこととなる。
👉️
・腹直筋、腹横筋、腹斜筋には負担がかかる
・両下肢が挙上しており、体重を両下肢に移行しにくい
→体幹を屈曲する為に必要な、土台を作りにくい

その際にハナさんの反応として、右足関節が底屈している。

足関節を底屈すると右下肢の全長を増す事ができる
👉️
・レバーアームを増加させられる
・重力を効果的に使用できる
→下肢の土台としての機能を高められる

結果足関節を底屈する方が起き上がる際に都合が良い。

しかしデメリットとして、
👉️
・右下肢に負荷がかかりやすい
・足関節底屈位を維持しなければならない

その結果、末端の右足底が攣ってしまったと推察する。

💡ケアアプローチ

本人の希望として
✔不眠があり、入眠しやすいこの寝方は維持したいとのこと。

そのため
👉️
・両股関節の屈曲を促す
・ベッドの左側から下肢を下垂させる
上記の動作を提案。

更に両下肢を下垂させると同時に、on elbowへと移行し、起きあがることによって症状の改善を確認。

両下肢の下垂と同時に、on elbowに移行するタイミングを均一にしていくケアを繰り返していく。

まとめ

起き上がりの際に右足底が毎回攣るケースへの評価とアプローチを解説しました。

  1. 就寝時のクッション使用により両下肢が挙上した状態で起き上がるため、体幹を屈曲する土台を作りにくい状況でした。
  2. その代償として右足関節を底屈しレバーアームを増やすことで下肢を土台として活用していましたが、右下肢への負荷集中を招いていました。
  3. その結果、右足底に過剰な負担が集中し、攣りが生じていると考えられました。
  4. お気に入りのクッションは残しつつ、両股関節を屈曲しベッド左側から下垂し左肘に体重を乗せる起き上がり方法を提案しました。
  5. 下肢のレバーアームを減らす起き上がり方に変更したことで、足底の攣りの改善・予防が期待できると考えられました。

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最後に(免責)

本記事は一般的な情報提供を目的としています。

目の前の患者さんへの適応可否は、各自の評価と専門職としての判断に基づいて実施してください。

患者さん一人ひとりで疾患・既往・身体特性が異なるため、記載内容がすべての方に同様の効果をもたらすとは限りません。

本記事を参考にして生じた損害等について、筆者は一切の責任を負いかねます。

あらかじめご了承ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、理学療法士 ユウセイでした。

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