
うーん

どうしました?

肩を上げる時重だるくて、、歳かな

えっ、大変ですね!

上げる時横腹が突っ張る感じもするし

歳じゃなくて姿勢が原因かも!
理学療法士として患者さんを診ていると、肩に関するお悩みを抱えている方が非常に多いと感じます。
肩の問題は、日常生活のちょっとした動きにも影響を及ぼすため、症状が強くなると大きな負担になってしまいます。
できれば、炎症などが起こる前に、負担のかかりやすい姿勢を見直すことが大切です。
今回は、知らず知らずのうちに肩に負担をかけてしまっている姿勢の特徴と、その対策について、理学療法士の視点からわかりやすくお伝えします。
どんな姿勢が肩に負担をかける?重だるさの原因になる動きとは

結論からお伝えすると、肩に負担がかかる姿勢とは猫背の事です。
では猫背になる事で一体何が良くないのでしょうか?
以下の図は姿勢を起こした状態と猫背の状態です。
この姿勢で肩を上げていきます。


するとこのように肩を上げられる可動域に差が出てしまいます。
これは猫背になり、肩甲骨が動きにくくなってしまう事が原因です。
肩を上げる時は肩甲骨と肩の骨(上腕骨)はセットで動きます。

その為猫背が当たり前になっていくと、肩甲骨についている筋肉が凝り固まり、動きにくくなっていきます。
そこで肩の骨ばかりが動いてしまい、負担が偏り、動きも制限されます。
つまり猫背でいる時間が長いと、肩が上げづらくなっていく可能性があります。
肩が上がりにくいときのサインとは?見逃したくない体の変化に注目

今回タケシさんは肩を上げる時に重たい!横腹が突っ張るという表現がありました。
これは猫背によってお腹・背中の筋肉がたるんで縮んでしまい、肩を上げる時に上手く筋肉が伸びていない可能性があります。
この時に腹横筋、広背筋という筋肉が影響していることがあります。


その為この腹横筋、広背筋を伸ばしてあげる必要があります。
肩が重だるいときの対策は?自宅でできるセルフケアのポイントを紹介

腹横筋、広背筋のエクササイズとして横腹に手を当てます。
そこから優しく横腹をつまみます。

つまんだら息を深く吸いながら、上へと引き上げていきましょう。
息を深く吸う事で背筋が伸びやすいので、それに合わせて上へと引き上げる感覚です。

これを何度か繰り返します。
慣れてきたら脇腹を引き上げつつ、背筋が無理なく伸びたところで肩を後ろ・前に回してみましょう。

この時に肩がいつもより軽く動くならば、上手くいっているサインです。
無理のない範囲で行い、縮んだ腹横筋・広背筋を伸ばしていきましょう。
まとめ

今回は猫背によって知らず知らずのうちに肩に負担がかかってしまっていることをお伝えしました。
ある日突然肩が痛い、重い!といった症状は日頃の姿勢の乱れの積み重ねである事が少なくありません。
ぜひ肩が痛くなる前にケアをしてあげてくださいね。
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最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を参考にされる際は、決して無理をせず、痛みのない範囲で取り入れていただければ幸いです。
なお、疾患・既往歴・身体的な特徴は一人ひとり異なります。
そのため、本記事の内容がすべての方にとって効果的であるとは限らず、改善や予防を保証するものではありません。
また、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。
それらを踏まえたうえで、ご自身の判断で無理のない範囲で活用していただければと思います。
以上、ユウセイでした。

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