横腹が朝に痛むのはどうして?寝起きに出やすい痛みの原因と予防法を紹介

一般の方向け
タケシ
タケシ

朝起きるときに横腹が痛いんだ、、

1年目ユウセイ
1年目ユウセイ

えぇ!大丈夫ですか?

タケシ
タケシ

我慢できない程じゃないし、座ったら大丈夫なんだけど

10年目ユウセイ
10年目ユウセイ

それって筋肉のバランスが崩れてるかも!

朝起きたときや寝る前に、横腹に痛みを感じたことはありませんか?


実はその痛み、普段の姿勢や、筋肉のこわばりが影響していることがあります。


今回は寝起きで感じる横腹の痛みの原因と、自宅でもできる予防法を理学療法士の視点から分かりやすく解説します。

横腹にはどんな筋肉があるの?|痛みと関係するしくみをやさしく解説

結論として横腹の筋肉に負担がかかると痛みが出る事が多いです。

では横腹にはどんな筋肉があるのでしょうか?

実は普段寝たり・起きたりする時に無意識にお腹に力が入っています。

これは無意識にお腹に力が入る事で背骨や靭帯に負担がかならないようにしているからです。

その時に活躍してくれる筋肉として、腹横筋•腹斜筋という筋肉があります。

腹横筋•腹斜筋は背骨、肋骨、骨盤についています。

力が入っている時は、これらの筋肉が頑張ってくれています。

腹横筋・腹斜筋が働くで背骨・靭帯を守ってくれている

朝に横腹が痛くなるのはどうして?|寝起きに出やすい痛みの原因とは

では、横腹に痛みが出るときとは、どんな状況なのでしょうか?

それは、先ほどご紹介した腹横筋腹斜筋に負担がかかりすぎているときに起こります。


特に、左右の肋骨と骨盤のバランスが崩れていると、筋肉に片寄った負担がかかりやすくなります。

実は、ご自分で負担がかかっているかどうかをチェックする簡単なテストがあります。以下のように試してみてください。

①肋骨の1番下の部分を触ります。

②続いてその肋骨側の骨盤を触ってみましょう。

③できたら、反対側も同じように触ります。

この時に左右比較して、距離が短くなっている側がないでしょうか。

この距離が短くなっている側に、負担がかかりやすくなります。

筋肉は、ある程度伸びた状態から縮むときはスムーズに働きます。


しかし、すでに縮んだ状態からさらに縮めようとすると、より大きな力が必要になります。

つまり、普段から肋骨と骨盤の距離が近く、筋肉が縮んだままになっていると、動作のたびに負担がかかってしまい、結果的に痛みにつながることがあるのです。

筋肉はどんなふうに働くの?|痛みと関係するしくみを解説

ここでイメージしやすいように輪ゴムを使って説明しますね。

輪ゴムを少し引っ張ってから手を離すと、勢いよく戻ります。

でも、輪ゴムがたるんだままの状態では、そこからはほとんど力を出せません。

そのまま力を出そうとすると、かえって余計な力が必要になります。

筋肉もそれと同じで、ある程度伸びた状態からの方が、力を出しやすくなるのです。

その為肋骨と骨盤が近いと、同じように筋肉を働かせても筋肉の負担に違いが出てしまいます。

これが横腹の痛みにつながることがあります。

肋骨と骨盤の位置を確認して、左右差がないか確認しよう

肋骨と骨盤の距離に左右差がある場合は、短い側に負担がかかりやすい

横腹の痛みを防ぐには?|朝に向けたやさしい予防ストレッチと工夫

先程お伝えした腹横筋•腹斜筋が縮んでしまう事が日常になってしまうと負担が増します。

その為この筋肉をストレッチしていきましょう。

左の横腹に痛みがあるとします。

ストレッチの方法としては仰向けで左手を頭の下に入れます。

これだけでも脇から横腹の辺りが伸ばされ、非常に良いストレッチになります。

更に慣れてきたら、膝を曲げて右側に倒します。

息を吐きながら無理なく10秒〜20秒ストレッチしてみてください。

最初のうちはもっと時間が少なくてもいいです。

無理なく行ってください。

仰向けの方法が難しい、合わない方は横向きなります。

左足を後ろに伸ばし、軽く膝を曲げて足をベッドまたは床につけます。

もし肩が痛い場合などは座ってもらって、右肘をつき、横腹を伸ばしてもらっても構いません。

伸びる〜という感覚がなくても大丈夫?と聞かれる事がありますが、大丈夫です!

伸びている感覚がない、、と不安に感じるかもしませんが、しっかりこの動きで伸びていますので、不安に感じずに行いましょう。

あまりその感覚を求めすぎたあまり、伸ばしすぎて痛めたなどもよく聞きます。

やりすぎは禁物です。

横腹の痛みを防ぐ座り方とは?|日常でできる姿勢の工夫

ストレッチできましたね!

それでは最後に普段の座り方についてお伝えします。

ストレッチも重要ですが、普段の座り方によって、横腹が縮む側と伸びる側が生まれている事があります。

例えば右のお尻に体重をかけて座ると左横腹が、左のお尻に体重をかけて座ると右横腹が縮む事が多いです。

このようにいつも座り方が偏っている方は、左右均等に体重をかける時間が作れると負担を軽減できます。

その方法としては、左右のお尻に自分の手を当てがいます。

そこから同じくらい体重が乗るのを感じてもらい修正します。

もしスマホや鏡がある場合は、活用して身体が真っ直ぐか確認してみてください。

普段の無意識な姿勢が偏っていた!というのはよくある話です。

まずは少しの時間からでも、体重を均等に近づけて座る事を心掛けてみて下さい。

まとめ

今回は寝起きで感じる横腹の痛みの原因と、自宅でもできる予防法を理学療法士の視点から分かりやすく解説しました。

横腹の痛みの原因は普段の座り方が原因で起きているかもしれません。

ぜひチェックをして、ストレッチと座り方を意識してみて下さい。

少しでもこの記事が皆さんの役に立てば嬉しいです。

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最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を参考にされる際は、決して無理をせず、痛みのない範囲で取り入れていただければ幸いです。

なお、疾患・既往歴・身体的な特徴は一人ひとり異なります。
そのため、本記事の内容がすべての方にとって効果的であるとは限らず、改善や予防を保証するものではありません。

また、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。

それらを踏まえたうえで、ご自身の判断で無理のない範囲で活用していただければと思います。

以上、ユウセイでした。

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