こんにちは、ユウセイです。
理学療法士として、病院・施設・在宅と関わりを持ち、経験も10年以上になりました。
今は理学療法士としての治療と、考え方を日々発信しています!

車に乗っていると、左腰が痛いわ

車に乗ってて、腰が痛いと、移動が辛いですね

外出する機会が減っちゃうね
車での移動は機会が多いと思うし、、
車での移動は今や当たり前のものになりつつあります。
施設、病院に通うために長時間座位を保持しなければならない機会も増えました。
その際に腰痛が生じると、問題になる場合があります。
腰痛が生じたまま、長時間座位保持を強いられると、身体的・精神的にも負担となります。
今回は、15分ほど車の座席に座ると、腰痛が生じ、外出が減少した方への対応を解説します。
疼痛部位・座位を確認
治療する
負担の少ない姿勢を提案する
疼痛部位・座位を確認
ハナさん 姿勢評価

左側の殿部、腰部に疼痛が生じます。

座位は左大腿内旋、左下腿外旋しており、左膝外反位で重心が右側に偏ります。
本人としては真っ直ぐ座っている意識との事。

自宅では背もたれのある椅子に座り、右腰部が背もたれに接しています。


車の座席に座っていて、左腰部の疼痛が強くなれば、車中の手すり(以下アシストグリップ)を左上肢で引き付けると楽になるとの事。
左殿部・腰部に疼痛があり、重心が右殿部に偏る
正中位のイメージが乖離している
左殿部に重心を乗せると疼痛が緩和
疼痛の原因を精査する
左膝外反と右重心に偏る事で、体幹が左側屈しています。

更に胸・腰椎後弯、骨盤後傾しています。
この事から後方への、重心移動も生じています。

上記の事から、右後方に重心が偏位していく中で、バランスを保つために、左臀部・腰部の静止性収縮が、必要になっています。

本来であれば姿勢を正中位に戻したいところですが、本人の感覚にずれが生じています。
その為左殿部、腰部の筋肉は緊張し続けます。
その影響で疼痛が生じていると考えます。
右殿部に重心が偏り続け、左殿部・腰部の負担が増加する
猫背で後方重心となり腰部の負担になる
アシストグリップの仮説

左上肢で車中のアシストグリップを引き付ける事で、一時的に重心が、左殿部に乗ります。
更に左殿部前方に重心移動し、後方重心も緩和したと考えます。
その為左殿部、腰部はバランスを保つ為の、静止性の収縮が必要なくなります。
上記の理由で、一時的に疼痛が、緩和したと考えられます。
後方重心を改善し、左殿部に重心移動
上記の動きで疼痛が緩和する
治療する
下肢のアライメントを修正する
右殿部に体重が偏り、猫背による後方重心により、体幹の左側屈位となります。
この姿勢が長時間に及ぶことで、左殿部、腰部の負担になっています。
姿勢の崩れの原因が、左膝の外反位なのか、それとも姿勢の崩れが、認知できない事が原因なのか、精査が必要でした。
最初に左膝外反位を改善し、左腰部・殿部の疼痛が、改善するか確認します。
左大腿を外旋方向、下腿は内旋方向に誘導する為、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯の緊張を緩めます。
腸脛靭帯に圧痛がありましたが、大腿筋膜張筋を触知し、股関節を外内旋すると改善しました。

大腿直筋の位置も、内側偏位していた為、外側に誘導し、股関節外旋に誘導しました。

大腿外旋に誘導されると、腰痛が少し楽になったと、発言がありました。
その為、左膝関節外反位が、腰痛の原因と考えました。
左膝外反位or固有感覚低下のどちらで腰痛が出るのか精査
大腿外旋に誘導すると、腰痛が改善
負担の少ない姿勢を提案する
左膝外反位を修正し、腰痛が緩和しました。
しかし右殿部に重心が偏位しても、真っ直ぐと認識する固有感覚に対しても、治療を行う必要がありました。
下肢のアライメントを修正し、座位で両手を両殿部に当てがい、左右均等に体重が乗るように提案しました。

この方法であれば、正中位をとることができ、疼痛もありませんでした。
そこで、自主練習として提案しました。
また下肢のアライメントにも気を配ってもらいました。
その月末に、1時間ほど車で、家族と外出したが、疼痛がなく喜んでもらえました。
まとめ

今回は、15分ほど車の座席に座ると、腰痛が生じ、外出が減少した方への対応を解説しました。
治療の手順としては、以下の通りになります。
疼痛部位・座位を確認
治療する
負担の少ない姿勢を提案する
腰痛の原因が、今回は下肢のアライメントにありました。
しかし固有感覚の情報が、適切に認知できず、姿勢が崩れている場合も、散見されます。
腰痛といっても、一括りではないなと、改めて実感しました。
おすすめ書籍
今回は姿勢の解釈によって、腰痛を改善することが、出来ました。
姿勢は無意識に、毎日継続しています。
疼痛があれば、原因が姿勢にある事も、少なくありません。
そんな姿勢に対しての、評価・治療の幅を、広げて頂ける書籍に、出会いましたので、ご紹介します。
経験年数を重ねても、読み返す度に、学びを与えて頂ける良書です。
学生の方にも、もちろんおすすめですが、就職した後、もしくは経験年数を重ねてから、読む事をおすすめしたいです。
筆者は経験を重ねて知識、技術がある程度伴った時に、この著書に出会いましたので、とても刺激になりました。
是非一読頂けると嬉しいです。
最後に
この記事を参考にされる際は、目の前の患者さんに、紹介した評価・治療が適応できるか、判断して頂いたうえで、使用して頂ければ幸いです。
患者さん一人一人、疾患、既往歴、身体的特徴等異なります。
そのため、今回ご紹介した治療は、万人に対して、再現性を担保できるものではありません。
それらを踏まえた上で、参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
以上、ユウセイでした。

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