
デイリーノートって実習で初めて聞きますよね

そうかもね!
簡単に言うと、その日学んだ事や日程を書き記した物だね
デイリーノートは、日々のスケジュールや患者さんの見学を通して気づいたこと・学んだことなどを記録する書類です。
施設によって形式や記載項目に違いはありますが、多くの実習現場で提出が求められています。
実は筆者自身、学生の頃はデイリーノートの重要性をあまり意識していませんでした。
しかし、学生を指導する立場になってから、内容の良し悪しが実習評価に大きく関わることを実感しました。
今回は、デイリーノートの目的と、しっかり取り組むことで得られるメリットについて、わかりやすく解説します。
デイリーノートを書く目的とは?実習での意義を考える
デイリーノートのメリット|記録が学びに変わる理由
デイリーノートを書く目的とは?実習での意義を考える

デイリーノートを学生に書いてもらう目的を、以下の3点に分けて解説します。
実習に対しての本気度を知れる
学生が実習を通して何を感じているかを知れる
学生がどの分野に興味を持っているか知れる
実習に対しての本気度を知れる
レポートと違い、デイリーノートは本人の主観的な考えでまとめられます。
濃い内容にする事もできれば、薄い内容にする事もできます。
文章を沢山書かなければならない訳ではありません。
またレポートと比べ作成の難易度が低いです。
その為デイリーノートが提出できないと、実習に意欲的では無いのかなと判断される可能性があります。
デイリーノートは必ず提出できるように心がけましょう。
学生が実習を通して何を感じているかを知れる
以前よりも、学生とのコミュニケーションの時間は短縮されています。
現在は就業時間が終われば、学生も帰宅させるというルールになっています。
就業時間後に学生から話を聞く訳にもいきません。
その為学生が何を考えているのか、指導する先生は情報を得る機会が少なくなりがちです。
そこでデイリーノートで、今何を感じているのか・考えているのかを知る事ができる訳です。
指導する先生はその内容を確認し、個人に合ったアドバイスができます。
学生の皆さんは疑問に思った事があれば、文章で質問してみてください。
気になっていた部分が解決するかもしれません。
学生がどの分野に興味を持っているか知れる
学生の時は今後どのような職場で働くか悩みます。
先生方の中には転職をしている方もおられます。
以前はクリニックでスポーツ患者さんを多くみていた、総合病院で脳卒中の患者さんを多くみていたなど背景は様々です。
デイリーノートでどういった分野に興味があるのか、指導する先生が知る事ができれば、そういった先生から話を聞く機会をもらえるかもしれません。
可能であれば調べ物などをデイリーノートに挟んで、自分が興味がある分野について尋ねてみるのも1つです。
ただ実習の状況にあまりそぐわない調べ物は、敬遠されてしまうかもしれません。
もしスポーツに興味があるのなら、スポーツ選手のリハビリを見学した後などに、その分野での調べ物を挟むと良いでしょう。
デイリーノートのメリット|記録が学びに変わる理由

デイリーノートで評価・治療の引き出しを増やせる
実習での評価・治療の経験は、就職した後の実力に直結します。
実習の姿が臨床1年目の姿になります。
つまり実習でどれだけ積極的になれるかが、大きなポイントとなります。
その際にデイリーノートを活用すると、多くの情報を集める事ができます。
筆者が指導を担当していた時、別の先生から学んだ感想が書いてある事がありました。
その場合その先生に、再度学生に詳しく話をしてもらえるようにお願いする事もありました。
また指導する先生にとっても経験年数が長くなるほど、他の先生から意見を聞く機会が少なくなりがちです。
そういった際にデイリーノートで確認させてもらい、新たな情報を学ぶ事ができます。
つまり学生も指導する先生にもメリットがあるわけです。
個人的な話になりますがこういった背景もあるため、デイリーノートを頑張ってくれる学生さんは、非常に好印象です。
まとめ

今回はデイリーノートの目的・メリットについて解説しました。
デイリーノートは指導する先生が重要視している提出物の一つです。
実習の合否に大きく影響しますので、力を注ぐメリットは十分あると考えます。
指導担当の先生がデイリーノートを、学生に書いてもらう目的・メリットは以下のとおりです。
実習に対しての本気度を知れる
学生が実習を通して何を感じているかを知れる
学生がどの分野に興味を持っているか知れる
デイリーノートで評価・治療の引き出しを増やせる
デイリーノートは学生にもメリットの大きい提出物です。
分からない事を質問するのはもちろん、自分が今後働きたい現場での情報も質問できます。
とはいえ現場にあった質問を心がけましょう。
例えば介護老人保健施設での実習中に、若年者アスリートのスポーツ障害に関して質問をしても、質問がマッチしていません。
実習地に不満があるとも捉えかねられません。
誤解を招かないように、実習している場所にあった質問を心がけましょう。
以上、ユウセイでした。
デイリーノートの活用は、臨床現場での気づきや振り返り力にもつながります。
以下の記事も参考に、記録力と観察力を深めるヒントを得てみましょう。
✅ ケースノートには何を書く?理学療法学生・新人向けに記録のコツと実例を紹介
✅ 起き上がりができないときに見るべきポイントとは?理学療法士が解説【豆知識】
✅ 寝返り動作の下肢の動きはどう見る?理学療法学生のための評価ポイントを図解で解説

Instagramで最新記事のお知らせをしています!是非フォローをよろしくお願いします。(koturiha_y.t)
コメント