
椅子から立つ時に、膝が痛いんだ

それは困りますね

そんな膝に負担かけてないと思うんだけど
最近になって特に感じるんだよな、歳だろうか
「立ち上がるときに膝が痛い…」そんなご相談をよくいただきます。
特に多いのが、椅子に座っていて、いざ動き出そうとした瞬間にズキッと痛むケースです。
実はその痛み、膝そのものだけでなく、座っているときの姿勢や体の使い方が関係していることもあります。
今回は、そんな「立ち上がるときの膝の痛み」について、理学療法士の視点からわかりやすく解説していきます。
椅子から立つとき、なぜ膝が痛くなるの?|考えられる原因をやさしく解説
膝が痛む原因は太ももの前にある筋肉(大腿直筋)に負担がかかりすぎている事が多いです。
この筋肉は骨盤から膝のお皿や脛まで繋がっています。

この大腿直筋に負担がかかると膝の周りに痛みが出てくるわけです。
どんな動き方だと膝に負担がかかるの?|注意したい姿勢やクセ
負担がかかる姿勢として猫背が挙げられます。

猫背は多くの人がしている姿勢ですが、猫背が常態化すると、重心が後ろに残りやすくなります。

猫背は腹筋•背筋が弱りやすくなってしまいます。
その為いざという時に重心を前に移動させる事が難しくなり、立ち上がりが難しくなります。
重心が後方に残ったまま立ち上がると、膝に負担がかかってしまいます。

やっかいなのが膝に痛みが出るのが、負担が蓄積してからの場合が多いです。
その為姿勢が問題だと気づきにくい点も問題です。
実際に猫背のまま立つのと、いい姿勢になって立つのはどちらがやりやすいでしょうか?


いい姿勢ですね。
長時間猫背になる時は注意が必要です。
膝の痛みをやわらげるには?|椅子から立つときの工夫とセルフケア

でもいい姿勢にするのが辛い。
そういった問題もありますよね。
それもそのはずで、腹筋と背筋が長時間の猫背で弱ってしまっている為、いきなり姿勢を起こすのが大変な方も少なくありません。
そんな時はクッションをお尻の後ろ半分に入れてみましょう。

背筋が起きた感覚がありませんか?
体重が乗っている部分が、お尻から太ももの付け根に移動してきた感覚があれば上手くいってます。
クッションに手伝ってもらう事で骨盤が起き、腹筋•背筋の負担を減らす事ができます。
猫背の時間を減らすこともできますし、立ち上がりの際の膝の負担を減らすこともできますよ。
座っていて前に倒れそうになるようであれば、クッション・バスタオルが厚すぎるか、お尻の前に入りすぎかもしれません。
自分にあった厚みのものを探して、試してみて下さい。
まとめ

膝に痛みがあると、ちょっとした動作もつらく感じてしまいますよね。
ですが、日常生活の中にある姿勢や動作の癖を見直すことで、症状が和らぐことも少なくありません。
無理のない範囲で生活を整えていくことが、痛みの軽減や再発予防につながります。
この記事が、少しでも快適な毎日を送るヒントになれば嬉しいです。
膝の不安定さ・痛みを感じる方には、軽量で装着しやすいタイプのサポーターを使ってみるのも一つの選択肢です。
私が勤務していた病院でも使用されており、実際に私自身が使用した際にも、ベルトの固定力により動作時に膝が支えられた感覚があったサポーターです👇
※使用感には個人差があり、すべての方に同じような効果を保証するものではありません。
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こちらの商品は「未開封・未使用」の場合に限り、返品が可能とされています。
サイズや左右の指定にはご注意いただき、ご自身の状態に合ったものをお選びください。
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立ち上がるときの膝の痛みは、筋力の低下だけでなく、関節や姿勢の影響も関係していることがあります。以下の記事も参考に、動作時の負担軽減に役立ててください。
✅ 歩いていると膝がガクッとするのはなぜ?膝折れの原因と対策を理学療法士がわかりやすく解説
立ち上がりと同様、支持が不安定な場面で起こりやすい「膝折れ」について、原因と対策をやさしく解説しています。
✅ 歩くと足がすってしまうのはなぜ?つまずきやすさの原因をやさしく解説
歩行時の不安定さに注目した記事で、「立ち上がり後の歩き出し」との関連性が高い内容です。
以下の記事は少し専門的な内容ですが、膝のしくみに興味がある方は参考になるかもしれません。
✅ 段差を昇ると膝が痛いのはなぜ?理学療法士が原因と改善方法を解説【CASE8】
最後に
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
この記事を参考にされる際は、決して無理をせず、痛みのない範囲で活用してください。
なお一人一人、疾患、既往歴、身体的特徴等は異なる為、万人に対して、症状の改善・予防を担保できるものではございません。
利用者が当サイトを閲覧し、その内容を参照したことで何かしらの損害を被った場合でも、当サイト管理者は責任を負いかねますのでご容赦下さい。
それらを踏まえた上で、参考にして頂ければ幸いです。
以上、ユウセイでした。

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