
1、2、1、2

ストレッチ頑張ってるね!

今週運動会で保護者リレーがあるんです
怪我しないようにしないと!

でもそれだと筋肉伸ばしきれてないよ?

えっ!
昔のように体が動くと思ったら、思わぬケガをしてしまった…!
そんな経験をされた方、あるいは身の回りにいませんか?
感覚は若いころのままでも、体力や筋力が落ちていて、思うように体がついてこない…
そんな体験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。
中でも注意したいのが、保護者参加型の運動会などでアキレス腱を痛めてしまうケースです。
子どもの前で転倒したり、ケガをする姿は、できれば見せたくないですよね。
今回は、アキレス腱を痛めにくくするためのストレッチのポイントをわかりやすくご紹介します。
ストレッチは何秒したらいいの?

実際にストレッチをするにしても何秒すればいいのでしょうか?
(前略)ストレッチングを3分以上行っても2分のアキレス腱長と差がなかったことから,腱組織の伸張を目的としたストレッチングは2分間で十分であると考えられた.
金澤 浩.腱の伸張に有効なストレッチング時間を探る.理学療法学. 2008,Vol.35 Suppl. No.2(第43回日本理学療法学術大会 抄録集).
(前略)筋の伸張性が拡大するまでには10〜20秒必要で、30〜60秒間保持した場合には緊張力における伸張反射の促通効果は小さくなります。
竹井仁.正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書.ナツメ社.2015,91.
上記の知見から筋肉を伸ばしていくなら1分、アキレス腱まで十分に伸ばしたいなら2分が望ましいですね。
よくさっと柔軟を終えている方がいますが、それでは怪我の予防になっていないことが分かります。
お風呂上がりなど筋肉が柔らかくなった後や、運動前にしっかりストレッチを行い怪我を予防していきましょう。
特に運動会などのイベントが控えている場合は、前もって筋肉をストレッチすることをお勧めします。
余談で申し訳ないのですが、運動直前にゆっくり筋肉を伸ばすストレッチをしてしまうと、パフォーマンスが落ちてしまうことがあります。
保護者参加型のイベントでパフォーマンスにこだわる方ばかりではないかもしれませんが、当日にストレッチをした後は、軽く体を動かすような準備運動をするといいかもしれません。
ではストレッチの方法について紹介していきます。
どんなストレッチがいいの?

壁や腰に手をつきながら、ゆっくりと足を後ろに伸ばして踵をつけていきます。

そこから前に重心をかけていくことによって、ふくらはぎの裏が伸びていくような感覚があると思います。
その際にふくらはぎの内側と外側、どちらが伸びていくような感じがしますか?
多い感覚ではふくらはぎの外側が伸びていく感覚が多い印象です。
ですが、このふくらはぎの筋肉は筋肉が2つ分かれていて、内側と外側があります。

つまり両方とも伸ばしていかないと効果的なストレッチになりません。
では、内側を伸ばす時はどうしたら良いのでしょうか?
その場合足の位置を内側に入れると良いです。
これだけで内側が伸びる感覚が感じられる事が多いです。

久しぶりの運動で体を痛めてしまう方は多いです。
アキレス腱を断裂してしまうと手術が必要になり、以前の生活に戻る為に長い時間を必要とする場合もあります。
普段からできるケアで少しでもケガのリスクを減らしていくことが重要です。
まとめ

今回は、アキレス腱を痛めにくくするためのストレッチのポイントをわかりやすくご紹介しました。
久しぶりの運動すると思いがけない場面で怪我をしてしまう事があります。
もし先んじて体を動かす予定が分かっているのであれば是非ストレッチをして、怪我が起こりにくい体づくりをしていきましょう。
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を参考にされる際は、決して無理をせず、痛みのない範囲で取り入れていただければ幸いです。
なお、疾患・既往歴・身体的な特徴は一人ひとり異なります。
そのため、本記事の内容がすべての方にとって効果的であるとは限らず、改善や予防を保証するものではありません。
また、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。
それらを踏まえたうえで、ご自身の判断で無理のない範囲で活用していただければと思います。
以上、ユウセイでした。

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