
最近朝は体操をするようにしてるんだけど、、

素晴らしいですね!

股関節を曲げると痛いんだよね

それは気をつけないといけませんね!
最近、自分の体に興味を持ってケアをされる方が増えてきたと感じます。
ラジオ体操やジムでの運動など、自主練習を日常に取り入れ、健康を意識される方が増えているのはとても嬉しいことです。
その一方で、体操中に股関節を曲げた時に、痛みを感じる!
そういった声を耳にすることも少なくありません。
「体操の時に股関節が痛むけれど、これって何か悪いサインなの?」と心配される方もおられます。
実は股関節を曲げる動きには、複数の関節や筋肉の働きが組み合わさっています。
せっかく日頃からケアをしていても、痛みが出てしまってはもったいないですよね。
今回は、股関節を曲げるときの体の仕組みや、痛みを防ぐためのポイントについて解説していきます。
股関節が曲がる仕組みとは?股関節の動き方を解説

股関節屈曲・伸展0°位から屈曲方向に動かす時,股関節には屈曲に加えて外転・外旋運動が生じる。さらに屈曲角度が増すほど,外転・外旋角度も大きくなる。
建内宏重.股関節〜強調と分散から捉える.ヒューマン・プレス.2020,9.
上記の知見から、ただまっすぐ股関節が曲がってくるわけではないとことが示されています。
図にするとこのようなイメージで曲がっていきます。

ただまっすぐ曲げると股関節と骨盤がぶつかってしまうんですね。

そのためぶつからないようにちょっとがに股に、持っていくようなイメージが分かりやすいと考えます。

ではケアに移行してきましょう。
その為仰向けで寝ている時に痛みを感じる事があります。

ケアをご紹介する前に!
今回は、背骨や股関節に強い痛みがなく、手術歴もない方を対象にお伝えしています。
これまでに手術を受けたことがある方、変形性股関節症と診断されている方、または現在痛みやしびれなどの症状がある方は、セルフケアを始める前に、まず医療機関で体の状態を確認してもらうことをおすすめします。
特に股関節の人工関節手術を受けた方は、股関節を曲げすぎると脱臼のリスクが高まるため、動きが制限されている場合があります。必ず事前に医療機関で確認してくださいね。
運動中は、決して無理をせず「少し張るな」「ちょっと違和感があるな」など体からのサインを大切にしながら、安全に取り組んでください。
股関節をやわらかく保つための自宅ケアとストレッチ方法

股関節を曲げていくときに、少しがに股のようなイメージで曲げると良いというお話をしました。
仰向けで股関節をストレッチしていく時は、股関節を外に誘導しつつ、足首が内側を向いているイメージでゆっくり曲げてみてください。

もし股関節を曲げ伸ばししても痛みが無いようであれば、上手く行っている可能性が高いです。
中には仰向けで寝て、膝を自分の体に引きつけるように曲げていくストレッチが合わない方もおられます。
例えば、反り腰の方に関しては、仰向けの姿勢自体が負担になっていて、股関節を曲げにくくなっていることがあります。

そういった方にご紹介したいのが四つん這いです。
四つん這いでお尻を踵に近づけていくようにしていってみてください。

この時に膝が痛い方はクッションなどを挟むといいですが、痛みが強い場合は決して無理をしないようにしてください。
お尻を踵に近づけていくことで、股関節が曲がっていきます。
先ほどお伝えした通り、まっすぐ股関節が曲がる訳ではありません。
ほんの少しだけ股関節を開いた状態で曲げていくと、先程お伝えした股関節の適切な曲がり方に近くなると考えます。

体操を行う方の体の状態によっては個人差があります。
痛みがない範囲で行うために必ずゆっくり行ってください。
痛みが出たらその角度では合っていないので股関節を開く角度を調整してください。
もし四つ這いが難しい、合わない。と感じた方は、座った状態で行うこともできます。
座って体をお辞儀することによって、股関節を曲げることができます。
この時に膝を少し外に向けて曲げることによって先程の股関節の起動をイメージして訓練を行うことができます。

これも痛みがない範囲で行ってみてください。
もし初めて行う場合であれば、1回〜2回やってみて自分に合うかどうか確認してみてください。
合わない訓練を何回もすると翌日痛みが出たりすることも珍しくありません。
必ず初日は1回〜2回に留めてください。
まとめ

今回は、股関節を曲げるときの体の仕組みや、痛みを防ぐためのポイントについて解説しました。
自分の体をケアすることはとても大切ですし、その意欲があること自体が素晴らしいことです。
そこにほんの少しポイントを押さえるだけで、ケアの質がぐっと上がることもあります。
ぜひご自身の体に合った方法を取り入れてみてください。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を参考にされる際は、決して無理をせず、痛みのない範囲で取り入れていただければ幸いです。
なお、疾患・既往歴・身体的な特徴は一人ひとり異なります。
そのため、本記事の内容がすべての方にとって効果的であるとは限らず、改善や予防を保証するものではありません。
また、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。
それらを踏まえたうえで、ご自身の判断で無理のない範囲で活用していただければと思います。
以上、ユウセイでした。

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