
痛いなぁ

どうしました?

車を駐車する時に、首が痛くて後ろ向けないんだ

えぇ!それは大変ですね

これはよく聞く相談だね
「車の運転中、首が痛くなる…」
特に駐車のときに後ろを振り返る動作で、首に痛みを感じる方は少なくありません。
実際に多くのご相談をいただく場面でもあり、体の動かし方・筋肉の使い方に原因が隠れていることがあります。
今回は、運転時の首の痛みの原因と、自宅でできる簡単な予防体操を理学療法士の視点からお伝えします。
なぜ首が痛くなるの?|バック駐車で起きる原因を解説
運転をしてその頻度が多くなると、無意識に首を動かす機会が増えます。
特に首を痛める動きとしてバック駐車があります。
バック駐車の動きとしては、首を正面から後ろまで180度回転させる動きになります。
この動きが首への負担になり、痛みが生じるケースが多いです。
しかし、同じように運転・駐車をしていても痛みが出ない方もおられます。
この違いは何なんでしょうか?
それはズバリ!首ではなく、胸が動いているかどうかです。


左図では首の動きが主となり、後ろまで振り向いているのに対して、右図では胸が捻れたことによって、首の負担を軽減しています。
つまり後ろを向く際に、胸の骨が動いているかが重要になります。

後ろを振り向くときに胸が動いているか確認しよう
実際に体の動きをチェック!
実際に座っている状態で体を捻ってみてください
左右で差がありませんか?


運転を良くする人は、もしかすると左側の方が捻りやすいかもしれません。
逆に痛みが出ている方は、左側に捻るのが難しいかもしれません。
このように首ではなく、胸の骨が動いていない事によって首に負担がかかります。
その為痛みが出てしまう事が多々見られます。
ぜひチェックをしてみてください。
首の痛みをやわらげるために|自宅でできる簡単ストレッチ
先程テストで体を捻ってもらったと思います。
このテストが一つの対策となります。

普段の生活の中で、意図して体を捻じることは少ないのではないでしょうか。
意識して体を捻じるだけでも、とても良いエクササイズになります。
ポイントとしては背筋を無理なく起こしてもらった状態で、みぞおちから体を捻じるように行ってみてください。
背筋を伸ばす理由としては、猫背の状態では胸の骨が動きにくくなります。

その為胸の骨を動かしているつもりが、首を動かしてしまっていたなんてこともよくあります。
みぞおちから捻じることに関しては、体を捻じる中心がその付近にあるといわれています。
その為みぞおちをイメージして捻じると負担が少なく、可動域を改善しやすくなります。
最初は無理のない範囲で体を捻って下さい。
重要なのは首からではなく、みぞおちから捻じることです。
みぞおちから捻って、首が後からついてくるような感覚の方が痛みが出にくい方が多いです。

最初は数回で構いませんので、ゆっくり息を吐きながら行って下さい。
素早くしたり、回数が多いと筋肉を痛める場合があります。
一日1〜3回ずつからずつで構いませんので、少しずつ始めて下さい。
必ず痛みが出ない範囲で行って下さいね。
まとめ

今回は、運転時の首の痛みの原因と、自宅でできる簡単な予防体操を理学療法士の視点からお伝えしました。
なかなか自分の姿を上から見る機会はありませんよね。
そのため首が過剰に動いているとは感じにくい事が多いです。
ぜひ胸の骨の動きを意識してもらい、首の負担を軽くしてあげてください。
この記事が、少しでも快適な毎日を送るヒントになれば嬉しいです。
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最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を参考にされる際は、決して無理をせず、痛みのない範囲で取り入れていただければ幸いです。
なお、疾患・既往歴・身体的な特徴は一人ひとり異なります。
そのため、本記事の内容がすべての方にとって効果的であるとは限らず、改善や予防を保証するものではありません。
また、当サイトの情報を参考にされたことで生じた損害等について、当方では責任を負いかねますことをご了承ください。
それらを踏まえたうえで、ご自身の判断で無理のない範囲で活用していただければと思います。
以上、ユウセイでした。

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