歩くと足がすってしまうのはなぜ?つまずきやすさの原因をやさしく解説

一般の方向け
ハナ
ハナ

友達から足が擦ってるって言われるの

1年目ユウセイ
1年目ユウセイ

それは気になりますよね

10年目ユウセイ
10年目ユウセイ

これもよく聞く相談だね

歩いていると「足が擦ってるよ」と言われたことはありませんか?


自分では気づきにくいけれど、周りから指摘されると気になりますよね。

歩くたびに足が地面にすれて音がしたり、つまずきそうになったりすると、不安になったり気が滅入ってしまうこともあると思います。

見た目の問題だけでなく、転倒につながることもあるため、「すり足をなんとかしたい」というご相談はとても多くあります。

そして多くの方が「足を上げる筋肉が弱いのかな?」と考えますが、実は原因はそれだけではありません。

今回は「歩くと足がすってしまう」「足が上がりにくい」といったお悩みに対して、理学療法士の視点からわかりやすく解説していきます。

この記事でわかること

歩くと足がすってしまうのはなぜ?原因をわかりやすく解説

足がすらない歩き方へ!自宅でできる簡単トレーニング

歩くと足がすってしまうのはなぜ?原因をわかりやすく解説

足が擦ってしまう原因として

足を持ち上げる筋力が不足している

反対側の足に体重がしっかりと乗っていない

この2つにあると筆者は感じています。

そして足が擦ってしまう原因として、②が原因である事が多いと感じています。

その為今回は体重が乗りにくい足が分かるテストをご紹介します。

まず片足立ちです。

これは苦手な方が多いのではないでしょうか。

歩く事は片足立ちの連続とも言えます。

その為片足でバランスをとれない方は、歩いている最中に体重移動が出来ておらず、反対側の足が擦る可能性があります。

ただ片足立ちは怖くてなかなか難しい。

そういった方もおられるため、もう一つ簡単なテストをご紹介します。

立った状態で左右の踵を交互に上げてみましょう。

その時に上げやすい側と、上げにくい側があるかと思います。

上げにくい足が悪いわけではなく、反対側の足に体重移動が出来ていないので、上げにくいという解釈が重要です。

つまり右足が上げにくいのであれば、左足に体重移動が上手にできていない可能性が高いです。

このテストは日頃から歩いている状態に近づけた形で行ってください。

例えば杖で歩いている方なら、杖を持った状態で左右の踵を交互に上げます。

このテストは片足立ちと違って転倒しにくいですし、安全性が高いかなと感じています。

ただどちらのテストを行う時にも、転倒しないように近くに支える物がある状態で行ってください。

足がすらない歩き方へ!自宅でできる簡単トレーニング

自分の上がりにくい足がどちらか判別できましたか?

その反対側に体重を乗せる訓練をしていくと効果的です。

ですが漠然と体重を乗せようとしても、上手くいかないことが多いです。

体重を乗せる時は体重を乗せたい側の骨盤を、何か目標物に近づけるようにすると上手に体重が乗りやすくなります。

例えば左の足に体重が乗りにくいのであれば、左の骨盤を壁に近づけるようにしていきます。

そうすると左足に体重が乗ってくる感覚が得られやすいかと思います。

併せて右足が軽くなっていく感覚が得られます。

もし軽くなっている感覚が得られないのであれば、左足に体重が乗り切っていないかもしれません。

もしくは体重を乗せる時に体が傾いているかもしれません。

傾いてしまうと、体重を乗せ切る事ができません。

できるだけ体を真っ直ぐにした状態で、骨盤を壁・目標物に近づけるようにしていきましょう。

慣れてくると右足が軽くなったり、右の踵が浮いてくるような感覚が得られます。

右足が軽くなった状態のまま、足を前に出すように練習してみてください。

右足を出す寸前で、右足に重心が戻ってしまう方もおられます。

できるだけ左足で体重を支えて、右足を軽くしたまま前に出します。

この時に足が擦っていない事を、実感できる方が多いのではないでしょうか。

その感覚を養ってください。

もし右足を前に出すのがきついのであれば、まずは踵を持ち上げるところから始めましょう。

段階を踏んでも良いエクササイズになると思います。

体重を乗せる時は骨盤を壁・目標物に近づける

体を真っ直ぐにして体重移動する

軽くなった感覚を持ちつつ、ステップ!難しければ踵を上げてみる

効果的に続けるための回数と注意点をチェック!

この訓練は地味ですが、かなり筋肉に効果的なエクササイズになります。

体重を乗せていく際に、太ももの外側の筋肉に突っ張ったような感覚があるかもしれません。

その為無理はせず、1日に数回でもいいのでやってみてください。

1番重要なのは痛みを出さないことです。

人によっては1回でも体に負担になってしまう方もおられます。

少しずつエクササイズを始めて、決して体に無理がないように行ってみてください。

まとめ

今回は歩いていて、足が擦ってしまう原因と対策について解説しました。

足が擦ってしまうのは、足を持ち上げる筋肉が弱っているだけが原因ではありません。

ぜひ体重移動が円滑に行えているか確かめてみてください。

体重移動が円滑になると、歩く姿勢・すり足が改善することも十分期待できます。

少しでもこの記事が皆さんの役に立てば嬉しいです。

足がすれる、つまずくといった悩みは、姿勢や筋力、足の動かし方に問題があることがあります。以下の記事も参考に、歩行の安定性を高めるヒントを見つけてみましょう。

歩くと右足が出しにくいのはなぜ?理学療法士が原因と改善方法を解説【CASE5】
立ち上がるときに踏ん張れないのはなぜ?理学療法士が原因と改善方法を解説【CASE26】
足を伸ばすとお尻が痛いのはなぜ?原因と改善方法を理学療法士が解説【CASE29】

最後に

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この記事を参考にされる際は、決して無理をせず、痛みのない範囲で活用してください。

なお一人一人、疾患、既往歴、身体的特徴等は異なる為、万人に対して、症状の改善・予防を担保できるものではございません。

利用者が当サイトを閲覧し、その内容を参照したことで何かしらの損害を被った場合でも、当サイト管理者は責任を負いかねますのでご容赦下さい。

それらを踏まえた上で、参考にして頂ければ幸いです。

以上、ユウセイでした。

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